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Travel in "2010 summer" around mountain 4 [Mountain]

温泉で体を癒した後、今度は一気に標高を上げて
北アルプスの最も奥深い部分にある稜線を歩きます。
日程的な理由で水晶岳山頂はスルー。

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小屋泊のイイところは、朝早発ちする際にテントの撤収作業が
一切いらない点。この日は行動時間が10時間を越える長丁場になるので、
早朝3時半には小屋を出る。まだ暗い中ヘッドランプと月明かりを頼りに
水晶岳の麓を巻いて”岩苔乗越”に向かう道を歩いていると明るくなってきた。
早朝の水晶池には水がたっぷり。

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大量の小さな白い虫に襲われながら樹林帯を歩き、高度を稼ぐ。
樹林帯を抜けて、雪解け水が流れる沢沿いを歩いていると谷にも
朝日が射し込んできた。雪渓が眩しいです。

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岩苔乗越を過ぎて稜線に出るとこの景色。手前に”ワリモ岳”
奥には槍ヶ岳が見えています。明日にはあの尖った槍の穂先の予定ですが、
果たして・・・稜線は冷たい風が吹いていて気持ちがいい。


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ワリモ岳山頂付近からの風景。右奥が”黒部五郎岳”右手前が”雲の平”
左手前の雪が沢山残っているのが、”三俣蓮華岳”左奥の少し尖ったのが
”笠ヶ岳”真ん中の谷が”黒部川源流部”です。やっぱり稜線の眺めは最高だなあ。
写真の腕はアレですが・・・

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ワリモ岳を通過後、”鷲羽岳”に向かう稜線。初めての鷲羽。カッコイイ山だ。
1番左は大天井岳かな?槍の穂先もクッキリ^^

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”鷲羽岳”のピークに立つ。僅かな時間で槍の穂先は雲の中。
”南岳””大キレット”と穂高方面も雲の中。残念;;

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1番初めの”さわり”でも載せた写真。鷲羽の山頂からの景色でした。
左手に水晶、右に向かう稜線には烏帽子、奥には五竜、鹿島槍など
後立山連峰が見渡せる。この縦走ルートも今度歩きたいな〜。
下の写真は鷲羽の山腹にある”鷲羽池”赤茶けた稜線は”硫黄尾根”。
表銀座に雲が湧いてきました・・・

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鷲羽からの下り。今度は”三俣蓮華岳”が目の前に広がります。
北アルプスの最奥だけあって、まだ雪渓が沢山残っています。
左側に小さく見える赤い屋根が、三俣蓮華荘。

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山荘を過ぎて、三俣蓮華岳への登り。雪渓の上を行きますが、
アイゼンは要りません。鷲羽岳を振り返る。こっちから見てもカッコイイ。

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三俣蓮華の山頂から歩いてきた道を振り返る。ピントが
手前の僕に合っちゃってますねorz雲の平や薬師が見える。
この後で今回の山行で唯一のケンカ^^;30分程時間をロス・・・

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雪渓の残る”双六岳”への道。いよいよ雲行きが怪しくなってきたので
道を急ぐが、ポツリポツリと降り出した。雨具着ないでも大丈夫なレベル。
双六山頂には分厚い雲があったので、尾根を行かず双六の山腹を
巻く道を選択。双六からの表銀座のパノラマを超期待してたのに無念至極・・・T-T

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双六の巻き道には、お花畑が広がっていて、ガスで霞んだ花々が幻想的。
僕らは本格的に降り出す前にテン場に着いて幕営せねばということで、
写真を撮る間も無く先を急ぐ・・・なんとか本降りの前に今夜の幕営場所である
双六のキャンプ場に到着。急いでテント設営。風が強くなってきた。
張り綱をしっかりと張る。ペグもしっかり打ち込む。

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もう今にもザーザー降り出しそうな不穏な雲。。
双六小屋の前からの風景。

幕営手続きと、今夜のビールゲットのために風雨のなか小屋へ。
槍方面からの登山者を見るとビショ濡れ。そうとう酷かったらしい。
小屋のTVの天気チャンネルでは、今夜半から明日1日ずーっと
豪雨らしい;;こりゃ明日はどうするか・・・新穂高に降りるか、
西鎌尾根を強行するか、テントで停滞するか、非常に悩ましい。
テントに戻って夕飯に、紀文の真空パックのウナギで鰻丼、味噌汁、
海藻サラダ、サラミ、(写真無し)を食べながら妻と相談。
この時点で風雨共に強し。折角ここまで来たんだから、”槍”まで
歩きたいけど明日の天気次第だね・・・ということで就寝。 

富山入りした時点の天気予報では、この山行中に気圧の谷が
北アルプスを通過するかしないか微妙な感じだったので、晴れるほうに期待してた。
甘かったですね・・・まあ1週間近くの夏山縦走で、雨に降られないほうが
珍しいかもしれませんね。

Camera:RICOH GX200

タグ:GX200
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インクブルー

見たことのない景色ばかり。
憧れの風景です。
水色の空と白い雪がまぶしいですね。
by インクブルー (2010-08-21 18:47) 

ひろたん

天候が悪くなると判断が
難しくなりますよね・・・

なによりこの景観と
ビールとウナギですばらしい登山ですね^^
このコースはまだ歩いたことがありません
今度行きたいですよ
by ひろたん (2010-08-22 21:40) 

よしころん

本当になんて素晴らしい~!
山で喧嘩は野暮ですね ^^; 話し合いにしませう~ ^^v
by よしころん (2010-08-27 18:17) 

CARRERA

朝早くのテント撤収がめんどくさいですよね~
夜露で濡れていてたたみ難いし、重いし・・・

ジャンダルムをやっつけたら、3000m峰からの呪縛から解き放たれるのでいろんな山に登って見たいです。

まずは、黒戸尾根からの甲斐駒かな~?

この近辺、北アルプス中央部も回ってみたいな!


by CARRERA (2010-08-29 21:10) 

lance06

>>インクブルーさん
そうなんですよ。晴れた夏の山のコントラストは
なんか爽やか〜って感じで見ているほうの気持ちも
爽やか〜になります^^

>>ひろたんさん
まずは、ジャンお疲れ様でした!表銀座の岩場も北アルプスなら
この山深い黒部源流もまた北アルプスですよね〜
今回予備日を悪天候で使わなければ、槍からキレット経由で
下山もいいかなと、ちょっと思いました^^

>>よしころんさん
夫婦喧嘩、長い山行では絶対に1回はしますね^^;
まあ、雨降って地固まるじゃないですけど、
お互い言いたいこと言うので、命に関わらない限り
まあイイかと・・・

>>CARRERAさん
夏もアレですが、冬は冬で、結露が凍ってバリバリで
畳み辛いことこの上ないですね(ーー;
ジャンは息子さん連れですか?黒戸尾根、いいですね〜
これから、息子さん鍛えてサミッターにしますか?^^

by lance06 (2010-08-29 21:59) 

ひろたん

槍から大キレットもいいですよね
あのコースも大好きです
行ったときは
1日沈殿でしたけどね
テントを持って大キレット
重かったですよ
天気で予定通りにはいきませんよね^^;
by ひろたん (2010-08-29 22:18) 

kitazawa

すごーい!(*゚Д゚)
なんだか神様の住む世界のように不思議な風景・・・
空気や風景が奇麗な以上に何か磁場の違う場所という感じがします・・・







by kitazawa (2010-08-29 23:33) 

teddy0905

山の頂を背にかっこいい!
頂上にたどり着いたら、疲れなんて吹っ飛んでしまいますよね!
それにしても凄い景色だ~!
by teddy0905 (2010-08-30 22:12) 

lance06

>>ひろたんさん
ひろたんさんはホントに岩がお好きなんですね^^
ジャンやキレットなどの岩場は出来れば悪天候時には
行きたくないです。。

>>kitazawaさん
コメント有難うございます^^そうですね
やはり下とは雰囲気から空気までまるで違います。
磁場が違う場所と仰られるのも解ります。

>>teddy0905さん
ご無沙汰です^^確かに疲れは吹き飛びますね。
何日も歩いていると、体が順応するみたいで、
初日が何気にキツかったりします。

by lance06 (2010-09-04 22:05) 

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